出版社内容情報
本書は,近年解禁された米国の膨大な1次史料を駆使して初めて可能になった「通史」であり「総論」である.次世代への貴重な財産であるだけでなく,これまで知られていなかった数多くの新事実を伝えていて興味深い.
内容説明
本書は、最近解禁された米国の一次史料を使って、米軍が沖縄を占領した1945年から1972年までの「日米関係と沖縄」を再検討したものである。米日琉三者それぞれの性格や役割を検討し、戦後の時期区分を行い、その中でそれぞれがどういう役割を果たしたかを考えた。その上で、実際の史料を踏まえてこの役割を検証している。
目次
第1章 米国軍部による排他的統合
第2章 平和条約第3条と潜在主権
第3章 奄美返還と1954年の民事指令
第4章 強硬政策
第5章 沖縄統治の「正常化」
第6章 ケネディ新政策
第7章 返還交渉に向けて
第8章 沖縄返還交渉
終章 結語
補論―普天間飛行場返還合意の政治過程