西田哲学の脱構築

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西田哲学の脱構築

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  • サイズ B6判/ページ数 264,/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784000016612
  • NDC分類 121.6

出版社内容情報

一方で日本を代表する独創的な哲学者と目され,他方で理解不能かつ戦争に加担したイデオローグとして批判される西田幾多郎.その哲学が孕む問題群を現代思想の文脈の中で明らかにし,摂取点と批判点を明快に腑分けする.

内容説明

一方で日本を代表する独創的な哲学者と目され、他方で極めて難解なだけでなく戦争に加担したイデオローグとしても厳しく批判される西田幾多郎。本書は、その哲学のはらむ「問題群」を現代思想の文脈と関わらせつつ明らかにし、摂取すべき点と批判すべき所を明快に腑分けした最初の本格的な西田論である。

目次

序章 現代思想と西田幾多郎
第1章 問題群としての「西田幾多郎」―西田哲学対象化のために
第2章 「場所の論理」と共通感覚―現代日本哲学の一課題
第3章 「行為的直観」と日本の芸術
第4章 「絶対矛盾的自己同一」と日本文化
第5章 西田幾多郎と小林秀雄―日本近代の〈経験〉と〈自己〉(北村透谷と西田;〈無私の精神〉と母親の思い出)
第6章 「近代の超克」と「ポスト・モダン」―よみがえる日本の折衷主義(戸坂潤の西田批判の新しさ;『日本文化の問題』の問題)
終章 西田幾多郎の宗教論と歴史論―〈深層の知・制度・弁証法〉(三木清から見た後期西田哲学;キルケゴールとの接触;ヘーゲルの弁証法と西田)