出版社内容情報
日々の暮らしにひそむ小さく愛おしいもの・ことたち.たまの遠出の密やかな楽しみ.近年立て続けに文学賞を受賞し,いま最も注目されている作家の最新エッセイ.ユニークな視点,独特の言語感覚で日常生活の断片をすくい取る.
内容説明
思えばわたしの人生、こんなことの連続です。春の宵、台所にひそむ闇。日々にちりばめられた小さくもいとおしいもの・ことたち。独特のやわらかな言語感覚で紡がれる、いま最も注目されている作家の最新エッセイ。
目次
台所の闇(台所の闇;シベールの日曜日;青山のえんど豆;まざるまざらない;町でいちばんの)
なんとなくな日々
平成の蜜柑(平成の蜜柑;春が来る;春の憂鬱;新緑の夢 ほか)
著者等紹介
川上弘美[カワカミヒロミ]
1958年東京生まれ。小説家。お茶の水女子大学理学部生物学科卒業。1996年『蛇を踏む』(文芸春秋)で第115回芥川賞受賞。他の著書に『物語が、始まる』『神様』(Bunkamuraドゥマゴ文学賞・紫式部文学賞)『あるようなないような』(以上、中央公論新社)、『いとしい』(幻冬舎)、『溺レる』(文芸春秋、伊藤整文学賞・女流文学賞)『おめでとう』(新潮社)などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ゆうゆうpanda
42
「エッセイって、ほ、ほんとのことを、身近のことを、機知にあふれたことを、か、書かなくてはいけないんでしょう。」そんなもの書けっこない!という作家の素敵なエッセイ集。作家の家では冷蔵庫が「せつなかったですよぅ」と鳴き、蛍光灯が「さようなら」と挨拶をし、花さえも「かさ」という。同じ服を繰り返し着倒し、新しいお店には「お店見知り」してしまう。小さな変化にも敏感な女性だと感じ、親近感を覚えた。でも、引っ越しの回数の多いことには驚かされる。実は好奇心旺盛で飽きっぽいの?片付けが下手過ぎるの?表現者はやはり個性的だ。2016/05/04
夏
28
川上弘美さんのエッセイ。読売新聞などに掲載された「台所の闇」、Pomme de Papierに連載された「なんとなくな日々」、「中日新聞」に連載された「平成の蜜柑」の3本立て。実家は中日新聞を取っていたがこの頃わたしは2〜3歳。もちろん新聞など読まずにすくすくと育っていた。そんな昔のエッセイだから、今のようにスマホもコンピュータも発展していない。原稿を送るのにファックスを使用していたこと、原稿に直筆で文字を書いていたことに、時代を感じる。川上弘美さんのゆったりとした世界に浸りながら読了。星4.5。2024/10/08
くろうさぎ
15
図書館本…。川上さんのエッセイは疲れた時には本当によく効く。身体も頭もボーッとしている時でも、すーっと染み込んでいく感じ…。「なんとなくな日々」と記された日々の中には、忙しすぎたり、疲れていたりすると見逃してしまうことがたくさんあると教えてくれます。川上さんの言葉に触れると優しい気持ちになれるし、もっと楽しく日常を過ごしていこうって思えます。2018/07/16
まみ
10
ここのところ疲れていて、優しいものが読みたくなったので再読。川上さんのエッセイは、おだやかに、淡々と心に入ってくる。それでいて一文一文にいい加減なところがまったくなくて、丁寧で、安心する。「現代はものごとの区別価値をくっきりつけたがる時代といえよう。それはもしかすると、すべてを克明に見せる過剰な光というもののせいであるのかもしれない」なんて、どちらかというと堅い文章なはずなのに、川上さんの文章だとゆるやかに入ってくるから不思議だ。2012/10/26
KumasukiYuka
9
読みやすいエッセイだった。一番印象に残ってるのは、台所の闇。最初の書き出しからちょっとホラーなのかと思いきや!ご友人のもののしっぽがこわい話はちょっと笑ってしまった!大事なことなんだけども!でも、台所には生と死に深くつながる場所だと言われている真面目なところもあって、あまり深く考えてなかったことが、身近なものや出来事が少し愛おしくなった気がした?2019/01/21
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