出版社内容情報
21世紀のバーチャルな現実と,血が伝える「千年の憧れ」が交錯するはじまりの物語.縄文の黒曜石に秘められた流亡のトーゴー一族の遠い記憶,その謎を解く鍵は火山の島を結ぶ海上の道に潜んでいた.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Syo
27
なんというか。 凄い小説。2021/08/03
うどんちゃん
2
最初は、方言まじりの田舎の話から始まって、600ページ以上もある本なのにちいさな地方の島の話で終わるのかと思いながら読み進めた。読み進めるうちに、ハワイ、カリフォルニア、フィリピン、中国と舞台がどんどん国際的になってゆき、物語の始まりとのギャップがまた良かった。散乱したかのように見えた物語がひとつになったとき、600ページの読みがいを感じた。30代の美しい女性たちがでてくるところに好感がもてた。波子のしたことに100%同意はできないけれど、なぜか罪悪感が残っていない、不思議な感じ。2013/03/10