ナショナリズムとメディア - 日本近代化過程における新聞の功罪

鈴木健二（社会学）

岩波書店（1997/04発売）

• サイズ B6判／ページ数 347p／高さ 20cm
• 商品コード 9784000015479
• NDC分類 361.45
• Cコード C0036

出版社内容情報

今なぜナショナリズムか．日本の近代化過程におけるジャーナリズムの功罪とは何か．ナショナリズムを操作し，逆にそれに動かされるマスメディアの動きを資本主義との関連で究明．日本メディア史をトータルに捉えた力作．

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[siqnus]

「資本主義社会とナショナリズムとマスメディアは資本主義社会を底辺にしてナショナリズムとマスメディアが上部構造を形成している」。３者は密接に関連している。福沢諭吉の国権論は多くの書物で語られていて有名だが、陸羯南が福沢と同じく当時の国際法が西欧諸国の内でのみ適応されるということを認識していたことを知り、面白かった。ハーバーマスの公共圏についてしっかり勉強したくなった。

2010/07/28