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出版社内容情報
『ドン・キホーテ』を生み出した16,17世紀のスペイン.芸術上の天才を輩出し,知の饗宴に沸き立っていたこの黄金時代を,書物の魔に憑かれた著者は,あらゆる文献を渉猟して人と事物の華やかな曼陀羅に織り成した.
内容説明
『ドン・キホーテ』を生み出した16,7世紀のスペイン。怪奇・猥雑そして神秘なこの黄金時代の文化を、33の断章に映し出したスペイン万華鏡。
目次
第1章 人さまざま(郷土;騎士;ピカロ;大学生;修道女)
第2章 なりわいの諸相(医者;出版;仕立て屋;旅籠;売春)
第3章 食の研究(食習慣;悲嘆と破損;腐った煮込み;サラダとデザート)
第4章 病いと死(重い皮膚病;ペスト;梅毒;虫歯;セルバンテスの医学知識)
第5章 動物奇譚(猫;犬;馬;鶏)
第6章 術の話(錬金術;占星術;魔術;美顔術;算術)
第7章 奇書の宇宙(『迷信と妖術排撃』;『世俗哲学』;『雑録』;『森羅渉猟』;『諸学のための才知の検討』)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
人生ゴルディアス
4
ドン・キホーテの著者セルバンテスと、その著作の内容をからめて、17世紀初頭のスペインの文化・風俗を横断的に語ってみようという意欲作。しかも、無味乾燥の資料から語るのではなく、文学作品を主に引用する。歴史学的には根拠薄弱、といわれてしまうのかもしれないけど、著者の膨大な読書量による裏づけは、読んでいてとても安心・納得できる。この時代のことを調べていたので、こういう本は本当に助かる。しかも、文章がとても読みやすいし、ややコミカルな雰囲気もよし。贅沢を言えば、邦語参考文献一覧が欲しかったかなあ。2016/01/03
lily
0
16-17世紀のスペイン文化を本格的に知りたいと思う方には是非ともお勧めします。とてもおもしろく読めます。ただ、著者の清水憲男先生の博識と文献量および並々ならぬ格調高き情熱的な文体には、覚悟してからの方が初心者にとってはいいかもしれません。2009/04/06
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