出版社内容情報
日本地図では南端の「鳥島」などはしばしば省略される.歴史を考える時,見るべくして視野の外に置かれがちな問題を見落さず,今と未来を見定めたい.戦後の日本人の関心や想念の推移を歴史学の問題として考えた好著.
内容説明
戦後40年、日本人の関心や想燃はどのように変動し、推移したか?見るべくして視野の外に置かれがちな問題を見落さず、いまを確かめ、未来を見定めたい―本書はこの一念に燃え、状況を鋭角的に示すと感知した本たちを手がかりに、考えつづけて成った。
目次
1 歴史学の自己点検(「鳥島」は入っているか;再構築への模索)
2 「戦後」意識の現在(批判としての「戦後」的日本史像の提示;自己肯定としての「戦後」的日本史像へ;「戦後」意識の終焉;「戦後」意識のかなたに)
3 人間論の現在(岐路にたたずむ意識と社会史;「民権」から「人権」へ;「人間」復活への胎動)
4 日本文化論の現在(日本文化論の軌跡;近年の日本文化論;日本文化論に立ち向う途)
-
- 和書
- 大江満雄集 - 詩と評論