出版社内容情報
1860年代から第一次世界大戦に至るロシア資本主義の発展過程を,景気循環に即して分析する.大規模な資本輸入を背景とした後進資本主義国の経済構造の様々な様相と国際的連関を,日・独との比較の上に解明した労作.
内容説明
本書は、旧帝政ロシアと外国資本との深い関係をひとつの軸として、ロシアの景気循環過程に即しつつその経済構造の全体を研究したものである。
目次
序章 ロシア資本主義成立期の諸問題(鉄道建設;繊維産業〈綿工業を中心に〉;農業)
第1章 1890年代好況と1900年恐慌
第2章 1904―1908年不況期―日露戦争・第一次ロシア革命
第3章 1909―1913年好況期―第一次世界大戦前夜(反革命公債;大戦前夜好況期の資本蓄積構造)
終章 世界大戦期―1914年7月―1918年11月