出版社内容情報
その哲学体系を明快に語るパリ講演『デカルト的省察』の完成を助手フィンクとの共同作業に求めたフッサールの哲学的苦闘の記録であり,師の衣鉢をついで戦後の哲学界をリードしたフィンクによる新たな現象学の主張である.
内容説明
「現象学の巨頭」フッサール・フィンクの哲学的苦闘の記録、20世紀現象学の幻の古典、待望の邦訳。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZUKI
4
物事(主観、自我、必然、共同体、相互)等を超越する見方とした認識すると以下に自分の可能性を狭めていることに気がつかせられます。 世間体ではハッキリとした答えという認識が出来るが、超越することは答えに辿り着くまでの道が見えて来ないこと、正しいか間違いかもわからない不安な心となり超越出来ずに心が折れて今の現状維持でいいやという識になることなどを知れる。 純粋に受け入れる気持ちと、どんなことでも強い意志を貫き遠す事で世界感は変わると知れる一冊。しかし理解しながら読むのに時間がかかるので難しいですね。2016/04/04