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出版社内容情報
新中国の明るい未来を信じた知識人を待ち受けていたものは,革命の熱狂と政治の非情な論理が生んだ,告発と暴力の残虐な鎖であった.動乱に翻弄されながら,祖国への信念と家族愛を貫いた女性の感動の手記.
内容説明
新中国の明るい未来を信じた知識人を待ち受けていたものは、革命の熱狂と政治の非情な論理が生んだ、告発と暴力の残虐な鎖であった。文化大革命が始まり、批判の標的とされた夫・湯一介は、江青の目にとまり全国人民大会代表となるが、周恩来・毛沢東死去、四人組逮捕のあと拘束されてしまう。周囲からの迫害を受け、崩壊寸前の家族を、楽黛雲はなりふり構わず守りぬく。やがて、名誉を回復した楽は、北京大学の要職にあって、89年の天安門事件を迎え、ある決断へと自らを駆り立てたのだった。中国解放―反右派闘争―文化大革命―天安門事件の40年にわたって、首都・北京と地方農村を舞台に、あらゆる階層の人民を席巻した、終わりなき中国革命の壮絶なクロニクル。日本語版のために「終章私の80年代」を書き下ろし。
目次
10 裸の旗竿
11 困難から学ぶ
12 高すぎる代償
13 新しい世代
14 革命の跡
15 不確かな未来
16 春よさらば
終章 私の80年代