出版社内容情報
はたして母語は《私》のものなのか-フランス植民地下のアルジェリア,矛盾と葛藤に充ちたデリダ自身の自己形成の物語を通して,言語-文化的アイデンティティと政治,翻訳,植民地主義の問題をめぐる脱構築的考察が展開される.
内容説明
「私は一つの言語しか持っていない、ところがそれは私の言語ではない」―この二律背反する、特異な命題が指し示す言語経験は、我々にとって何を意味するのか。フランス植民地下のアルジェリア―矛盾と葛藤に充ちたデリダ自身の自己形成の物語を通して、ポストコロニアルの時代における、言語・文化的アイデンティティと政治、母語、翻訳をめぐる脱構築的考察が展開する。
著者等紹介
守中高明[モリナカタカアキ]
1960年生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得。フランス文学・思想専攻。早稲田大学法学部助教授。詩人
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