漱石の思ひ出 (第14刷改版)

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  • サイズ B6判/ページ数 432p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000012232
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0023

出版社内容情報

未亡人の目に映じた文豪漱石とはどんな人物だったのか.数多くのエピソードを通して作家の生身の姿を浮彫りにする語られた記録.優れた伝記文学であり,作家研究の資料として貴重.1929年の初版版面を前面刷新し新装復刊.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

55
夏目漱石夫人、鏡子氏の回顧録。『道草』に関する部分を主に読む。漱石という人も始終神経や体調の問題があって、思うようにならない部分もあったようで、その点には夫人に共感できる。2016/07/30

あいくん

10
☆☆☆漱石の妻の夏目鏡子さんが漱石の思い出を語っています。鏡子さんにとっては漱石の思い出は結婚してからです。 熊本での暮らしからはじまります。結婚した漱石は鏡子さんに「おれは学者で勉強しなければならないからお前に構ってはいられない」と言ったそうです。鏡子さんは朝寝坊だったようです。無理に朝早く起きると頭が痛くて一日中ぼおっとしていたそうです。新婚旅行のことが書かれています。9月に一週間の九州旅行です。筥崎、香椎、太宰府などを回っています。鏡子さんはこのころの九州の温泉宿は不潔だったと語っています。2019/09/22

いちⅡ

1
図書館。漱石の小説の裏側を垣間見れて面白いかった。微笑ましい場面が随所にあり、当時の悪妻の評判ほど悪妻ではなく、ただ無知で善良なだけの女性で、夏目鏡子なりの漱石への愛情が感じられた一冊です。人の良い漱石と似合いかと。 今回新たに練り上げられたという年表をなぞりながら、猫と道草と比較したりして、漱石を愛読者ならば参考書として持っていても良い品。 人間らしい生の生活が見れて面白い。2018/05/22

みゆ

0
NHKのドラマに触発されて、読んでみた。 あの夏目漱石の奥さんの思い出話なのだけれど、素直に面白かった! やっぱり漱石といえば、文豪のおそれ多いというイメージがあるけれど、この本からは、人間らしい漱石がうかがえます。 漱石の作品の背景などもあり、漱石ファンにはたまらないかも。 そして何より、奥さんの鏡子さんとのやり取り。 神経質な漱石には、おおらかな奥さんが眩しくて、そしてすごく合っていたんだな~と思う。 本当にいい夫婦だなぁ。 ほっこりしました。2016/11/04

春猫

0
著者の夏目鏡子は私の記憶によれば、漢詩ができる人だったはずだし、口述されたこの本にも漢語が良く出てくる。どうして自分の筆で書かなかったのかと疑問に思ったが、「悪妻」との噂を考慮してのことだったのかなあと類推する。2015/03/05

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