出版社内容情報
スーフィー教団の導師が、自らの生涯と信仰生活を語った。柔らかな肉声で、教団の秘儀と信の奥義があかされる。霊的次元への覚醒の技法と、この霊性における諸宗教の一体性の主張。平和への道を指し示す、もう一つのイスラムがここにある。
内容説明
信仰とは何か、神秘とは何か、異なった宗教の間の対話は、果たして成り立つのか―スーフィー教団の導師(シャイフ)が、自らの内面的な軌跡を通して、率直かつ具体的に信仰生活の全容を語った。霊的経験における人間の普遍性について、魂の修練の階梯について、原理主義の硬直に陥らない、開かれた宗教のあり方について。“信”をめぐる内なる闘いとしての真の聖戦と、“普遍的なるもの”を踏まえた、愛と共存と中庸とを説いてやまない、イスラム神秘思想の知られざる顔。
目次
第1章 徒弟時代
第2章 スーフィーの伝統
第3章 導師と弟子
第4章 イスラムの五柱
第5章 進歩の三つの段階
第6章 霊的修練
第7章 男性と女性
第8章 神的時間
第9章 真実の瞬間
結論
シャイフ・アラウィーの詩抄
著者等紹介
ベントゥネス,シャイフ・ハーレド[ベントゥネス,シャイフハーレド][Bentoun`es,Cheikh Khaled]
1949年、アルジェリアに生まれる。この地に本部を置き、フランス、ベルギーをはじめ、ヨーロッパ各地に展開するスーフィズム(イスラム神秘主義)の教団(アラウィー教団)の4代目シャイフ(導師)。「イスラムの友」協会(現「ヨーロッパの大地」協会)、フランス・ムスリム宗教会議などの設立と運営を通して、宗教多元主義の立場からエキュメニスム(宗教間の対話と理解)を実践し、開かれたイスラムの啓蒙に努める
中村廣治郎[ナカムラコウジロウ]
1936年生まれ。専攻、イスラム学、宗教学、中東地域研究。東京大学名誉教授、桜美林大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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