出版社内容情報
日本近代思想の礎石をきずいた先覚者としての福沢諭吉.これは,福沢研究に生涯をかけた著者にして初めて描き得た克明な伝記である.石河幹明著『福沢諭吉伝』から六十年を経過した研究の諸成果が上下二冊に凝集された.
内容説明
日本近代思想の礎石をきずいた福沢諭吉。これは、福沢研究に生涯をかけた著者にして初めて描き得た克明な伝記である。「一身独立して一国独立す」と言い、「実業の精神」を説いたその人の思想営為と、一切の旧幣に捉われない自由濶達な人となりを描く。
目次
福沢家のルーツを探る
福沢・飯田両家系図上の錯雑
福沢諭吉の誕生
福沢諭吉と奥平壱岐
緒方洪庵と福沢諭吉
適塾における青春群像
江戸に出て洋学塾を開く
築地鉄砲洲の福沢塾
新銭座から三田へ
慶応義塾三田に移る
『学問のすゝめ』
『文明論之概略』
福沢諭吉の歴史観
初めてアメリカに渡る
ヨーロッパ諸国巡遊
嵐の中の洋学者たち
『西洋事情』
長沼事件〔ほか〕