出版社内容情報
「国際化」とは何だったのか.国籍を閉ざした日本人を揺るがす気配を,都市に聴き取れるだろうか.歌舞伎町・六本木・渋谷――その変容を,ときには“不良外人”に化けて歩き,探った哲学者のフィールドワーク.
目次
東京ジェントリフィケーション
エスニック・ストリート
エスニック料理の行方
都市のギャラリー化とギャラリーの商店化
首狩り族の活躍
国際度の傾向的低下の法則
ポスト情報化社会のためのパーティー
官際と民際のはざまで
日本主義の輸出
空虚な広場
鳥居のある資本主義
出島の博覧会
落書きの沈黙
自転車に乗った出稼ぎ女性たち
権利としての「無国籍」と「無戸籍」
不良外人の誘惑
うさんくささの活用
秋葉原サイズのニッポン
難民の保税制度