出版社内容情報
過去の民族移動現象に魅せられた研究者の多くは,非科学的姿勢ゆえに道に迷う.著者は,考古学・言語学・自然人類学を総合した「強推論法」を提唱し,ポリネシア・極化・日本などをケースにその有効性を見事に検証する.
内容説明
民族移動という過去の文化現象に魅せられた人々の多くは、素人考古学者も専門家も、理論をもたずに道に迷ってしまう。著者は、考古学・言語学・自然人類学の成果を「強推論法」によって総合し、ポリネシア人、エスキモー、日本人、アラワク人の起源を科学的に推理する。
目次
序(強推論法;術語;仮説の設定;文化的偏見の克服)
ポリネシア人
エスキモー
日本人
タイノ人
結論(仮説検証における諸研究分野の役割;考古学的検証の戦略;民族移動と移民;植民、再植民、その要因)