出版社内容情報
経済体制のあり様に対して,自由放任・個人主義的,混合経済的,マルクス主義的なビジョンを持つ,現代経済学に大きな影響を及ぼしている22人の経済学者が,経済学と人生に関して,考え抜かれた示唆を提供する.
内容説明
なぜ経済学者になったのか。現代経済学に大きな影響を及ぼしている22人の碩学が、経済学とその人生哲学について語る。経済学は、知識と技術だけでなく、道徳哲学としての性格を持っているという共通の主張は、学問および人生にかんし、考え抜かれた示唆を提供している。
目次
科学的ヒューマニズムを理想とする
ある比較経済学者の回顧と反省
私はどのように経済学者になるべく努力したか
私の人生哲学―政策信条とその運用方法
政治経済学についての省察―過去、現在、そして未来
学際的な場に生きて
私の経済知識の探求〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山口透析鉄
24
題名通り、研究内容等というよりは経済学者として心掛けてきたベースになるものについて触れていて、このレベルのしっかりとした知性の持ち主は、やはり傲岸不遜ではありませんね。 政治の現場にも積極的に関わったり、公害や環境問題に関わったりと、御用経済学者ではない生き様の一端も出ていました。 出てくるのはオースティン・ロビンソン、ヤン・ティンベルマン、ニコラス・ジョーレスク・レーゲン、ケネス・ボールディング、チャールズ・キンドルバーガー、ティボール・シトフスキー、リチャード・マスグレーヴ、モーリス・アレ(以下下巻)2023/06/02