出版社内容情報
『源氏』に出てくる男たちの,こんなところが好き,こんなところが困る,その気持ちを伝えたい.光源氏をはじめとする様々なヒーロー,ヒロインの魅力をときあかし,愛すべき男たちへ心からのメッセージを贈ります.
内容説明
王朝の男たち―とはいっても、作者は永遠にかわらぬ男の本質、男の典型を小気味よく描き切っており、現代の私たちが読んでもつねに新しい発見と、触発されるものがある。『源氏物語』に出てくる男たちのこんなところが好き、こんなところが困る…。愛すべくも微笑ましい男たちの魅力。
目次
ミスター・光源氏の場合
ミスター・夕霧の場合
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
犬養三千代
5
田辺聖子さんは機知に富んだ作家さん。光源氏と夕霧をこれでもかと分析する。そして紫式部の意図を魅せてくれる。 初恋の初々しさを知らずに漂流する源氏。そして初恋に執着する夕霧と対比させている。そして「深く愛された」紫の上の内面は空洞だったのではないかとふと思った。続きが楽しみです。2019/08/27
Naoko
0
「源氏は四十九歳になっているが、女三の宮は二十四歳。匂うような女盛りである。」←この表現がすごく気に入った。色っぽい^^2013/10/30
あんこ
0
田辺さんらしい視点で面白かった。2009/06/08