出版社内容情報
山・極地・河・海・空・洞窟・宇宙の7分野の冒険20を選び,未知の世界に挑戦する個性的で不屈な主人公たちに光を当て,彼らの葛藤と緊張と勇気,そして至福感を活写した魅力溢れるオムニバス形式の読物.
内容説明
本書に登場する冒険者たちの年齢は20代から60代に及ぶ。チャレンジするという魅力は若者だけの特権ではない。生の起伏に乏しい日常性に安住できない彼らの知性と感性と身体、とりわけその視線は、未知を凝視する。開拓精神とリーダーシップ、野心と競争心を反映した本書は、オムニバス形式によって人物群像を浮き彫りにし、新しい冒険文化論を切り拓く。
目次
海(コン・チキ号―古代への夢;大西洋を漕ぐ―たった二人のチームワーク;二つの大洋ボート横断―大海原のバーバリアン;世界一周帆走―チチェスターの壮挙;ゴールデン・グローブ―孤独な九人の死闘;アイス・バード号―氷海での果てしない戦い)
空(ダブル・イーグル号―執念の飛翔)
洞窟(死者の握手―未知の地下回廊を行く)
宇宙(人類初の月着陸―偉大な飛躍;冒険の諸相)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hi
1
一体この本何ヶ月かかって読んだんだろ…(休日は山に登りすぎているために)。なんでこの人たち、こんなにへんなとこ行くねん…という冒険そのものへの疑問に、著者の後書きが秀逸な答えを出している。これは後書きのための本だ、ほんとに。競争に駆られない冒険家の筆頭に、シプトンがあげられていて、ほんまに!私もそう思う〜〜と頷くことしきり。あと、自分が登山し始めたから分かる部分もあった。みんな各自エヴェレスト持ってるよね!そうそう!「危険な事態にわざと危険に振る舞うのではなく、むしろ高い危険の中に身を置きながら、→2017/04/03