出版社内容情報
言語を構成する最小要素である言語音の弁別的な特性とは何か.言語における形式と意味,言語の音形と言語一般の構造といった問題を,神経言語学や言語心理学等の隣接諸学の成果をも摂取しつつ説得的に究明.
目次
第1章 言語音とその役割
第2章 究極的成分の探究
第3章 弁別素性のネットワーク
第4章 言語音の魔力
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
6
著者はシャノンの情報単位ビット(0/1)を言語の適用し、弁別素性と呼んだ。本書はその音形を扱う。多種多様な世界中の言語の音形を情報として扱う際、著者は母音と子音の弁別素性各々の調音タイプ(重音/鋭音、嬰音/非嬰音、変音/非変音)を、唇音や歯音の分類から音のスペクトル分析に用いられるフォルマント(音の高低でエネルギーの集中度を測る周波数領域)に変更する。すると多様な対立がある子音に比べ、母音は重音/鋭音と変音/非変音の2パターンのみが見つかる。諸言語は、この弁別素性から多様なバージョンとして再構成される。2021/11/30