出版社内容情報
近代日本人の思想・感情の表現に適合した口語体の確立には80年の年月が必要であった.本書は,この近代日本文化史上の重大問題であった言文一致運動についての著者多年の研究をまとめたものである.原資料を蒐集,精査し,それを整理・体系づけてきた著者の業績についてはつとに定評があるが,ここではとくに学界未開拓の幕末から明治二十二年までを取扱い,おびただしい新資料を紹介するとともに,文章史上の新見解を提出する.
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- 和書
- 江戸時代の教育