出版社内容情報
1900年に生まれ20世紀とともに歩んだ経済学者の回想談.その生い立ち,研究生活,京都・東京・ロンドンにおよぶ書物蒐集の話や,河上肇との出会い,教授グループ事件など,同時代史としての貴重な証言に満ちている.
内容説明
1900年に生まれ、20世紀とともに歩んだ経済学者の学問・芸術愛好のルーツを明かす。教授グループ事件など貴重な証言も多い。
目次
ふるさと紀州田辺
父の絵画蒐集
少年時代の読書と観劇
三高時代
京都の書店探訪
河上肇『貧乏物語』と弘文堂
弘文堂の東京進出
東大へ進学
大震災前後
芝居と映画鑑賞
東京帝大の助手・助教授時代
三・一五事件前後
ドイツ海運業の研究
『新興科学の旗のもとに』
世界経済批判会・阿部事務所
紡績業と石油業の研究
松方石油の波紋
教授グループの立場
帝国燃料・外務省との関係
本郷界隈
神田の古書店
海外資料の蒐集
TNEC報告
イギリスの古書店
フォイルズ書店との近づき
シュトライザント
バート・フランクリン文庫
「ロンドン書肆街考」のはじめ
『東西書肆街考』こぼれ話
イギリスの出版史は五百年
チャリング・クロス・ロード