カーニバル

カーニバル

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  • サイズ B6判/ページ数 298p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000003179
  • NDC分類 801
  • Cコード C0030

出版社内容情報

浪費と喧騒に満ちた祝祭が展開されるカーニバル,その根源的な意味とは何か.エーコとイワーノフの両巨匠が記号論的に意味付けし,新鋭研究者レクトールがブラジルのサンバを具体的に分析し,社会的意味を解明する.

内容説明

日常的秩序が破壊され、浪費と喧噪に満ちた祝祭が展開されるカーニバル。その根源的な意味と機能は何か?現代の記号論研究を代表するエーコとイワーノフは、カーニバルのもつ両義性や象徴的な対立と統合の意味を明らかにし、その基本的な位置づけを行なう。またブラジルの新進女性研究者レクトールは、「エスコーラ・デ・サンバ」という組織の歴史・演目・音楽・パレード・ダンスの身振り等を具体的に分析し、民族的・文化的混成社会におけるカーニバルの大きな役割を明らかにする。理論とケース・スタディの両面から記号論にアプローチする興味深い書。

目次

喜劇的「自由」のフレーム
2項対立の反転としてのカーニバルの記号論的考察
カーニバルのコードとメッセージ―エスコラ・デ・サンバの場合

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

3
文学作品にカーニバルを見出したM・バフチンの概念を検討すると、カニバリズム的出来事をモデルとして祭祀化したカーニバルをさらにモデルとして作品に組み込むという記号過程が見える。本書ではこれら過程の中で、エーコは喜劇作品でのカーニバルとユーモアを区別し、イワーノフは祭なるモデルが作品化する際に起こる対立の反転と統合という弁証法的運動に注視し、レクトールは祭りとしてのカーニバル(音楽、踊り、言語)が発信する独自のコードとメッセージを取り出す。記号論は、カーニバルを消費する現代をそのモデル化過程によって異化する。2019/01/30

hobby no book

0
内容としてはエーコの文章が面白かったけれど、後半のリオのカーニバルを分析的に解説した内容もいろいろと参考になった。2016/09/19

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