出版社内容情報
マルクス主義社会科学に対して、ヴェーバーの社会科学はどのような接点をもち、有効性をもちえたかを綿密に分析する。<初版1972年>
内容説明
本書は、『ヴェーバー社会科学の基礎研究』(1968年)において解明された社会科学方法論の立場から、日本の講座派マルクス主義社会科学ならびにその批判的継承発展の一事例としての大塚史学について、最初より組織的、統一的に批判的考察をおこなったものである。
目次
「ヴェーバーとマルクス」問題の基礎視角―ヴェーバー的問題として
第1編 講座派マルクス主義のヴェーバー的問題(講座派マルクス主義の成立と特質;羽仁五郎とマルクス主義歴史学;服部之総(唯物史観の方法;唯物史観と歴史叙述)
山田盛太郎とマルクス主義経済学)
第2編 大塚久雄におけるヴェーバーとマルクス(大塚久雄の近代西洋経済史研究;大塚久雄の共同体理論の研究;大塚史学形成の一つの思想的源泉)