目次
第１章 量子的な性質
第２章 波動的観点と粒子的観点との関係
第３章 確率振幅
第４章 同種粒子
第５章 スピン１
第６章 スピン１／２
第７章 振幅の時間依存性
第８章 ハミルトニアン行列
第９章 アンモニア・メーザ
第１０章 他の２状態系
第１１章 さらに２状態系について
第１２章 水素原子の超微細構造
第１３章 結晶格子内における伝播
第１４章 半導体
第１５章 独立粒子近似
第１６章 振幅の位置依存性
第１７章 対称性と保存則
第１８章 角運動量
第１９章 水素原子と周期律表
第２０章 演算子
第２１章 古典的状況のもとでのシュレーディンガーの方程式
超伝導のゼミナール
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たかさん
3
｢いき｣は垢抜けして（諦）、張りのある（意気地）、色っぽさ（媚態）。 ｢いき｣の芸術形式考察では絵画、彫刻、詩、模様、建築、音楽へ及び、｢双頬でジャズを演奏する｣は野暮と切り捨てる。｢いき｣の表現では薄化粧、髪は略式、左褄、素足を考察し、結論では”運命によって｢諦め｣を得た｢媚態｣が｢意気地｣の自由に生きるのが｢いき｣である。”で締める。 キリスト教三位一体、プラトン、ニーチェ、助六や十六夜清心の歌舞伎、縞模様、色調など考察は多岐にわたるが論理的な文章、構成は1ページに10ページ分くらいの濃厚な知識。2015/12/11
呑司 ゛クリケット“苅岡
1
いきを粋と考えると江戸風情に思いが巡る。昭和五年の作品がどの時期の｢いき｣を述べるのかが一番関心を持った所だった。諦め、媚態、意気地に、積極、消極または有価値と無価値に分けて理解を深めて行こうと言う試みが奏功している。野暮でなく粋に、下品でなく上品に生きたいものだ。2021/08/03
r_ngsw
0
身近に日常にあるすべてのものを「いき」とは何か、という視点で分析していく。この人、エロいよね、絶対wちなみに青空文庫版で読んだので、別途構造図はどこかで手に入れておかないと理解がイマイチ追いつきません。2014/12/24
生きることが苦手なフレンズ
0
芸術論としても面白いけれど、今読むんだったら、エリート文化がどのように「民族的」な精神性と化していったのか、という視点で読んだほうが面白い。形相因、質料因だとかアリストテレスの影響は、昭和5年初版発行だし、ま、多少はね。2013/11/28
呑司 ゛クリケット“苅岡
0
諦めを得た媚態が意気地の自由に生きるのが｢いき｣と結論している。この定義の中生きることは簡単ではない。生きであり、息であり、行きであり、意気なのだ。民族の生き方として｢いき｣はあるのだから、COOLやEleganceではない。もしかすると、江戸時代に作り上げた｢いき｣はもう無いのかもしれない。少なくとも戦後、絶滅危惧種になったことは間違いない。2021/09/21
