アメリカ外交50年 (増補版)

アメリカ外交50年 (増補版)

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  • サイズ B6判/ページ数 258p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000000338
  • NDC分類 319.53

内容説明

1951年に刊行された本書は,アメリカ外交における「法律家的=道徳家的発想」が,錯綜した国際政治への対応をいかに誤まらせ,国際的安定を不可能にしたかを鋭く分析し,世界的に大きな反響を呼んだ。増補版では,朝鮮戦争,ベトナム戦争の事例を通して,アメリカ外交論の古典ともいえる本書の基本的主題を再考し,更に対ソ関係,核兵器,軍事化の拡大という今日の危機的な諸問題を取り上げ,アメリカ外交のあるべき方向を提言する。

目次

第1部
第1章 スペインとの戦争
第2章 ヒッピスレー氏と門戸開放主義
第3章 アメリカと東洋
第4章 第1次世界大戦
第5章 第2次世界大戦
第6章 現代世界の外交
第2部
ソヴェトの行動の淵源
アメリカとロシアの将来
第3部
第1章 ウォルグリーン講演の回顧
第2章 アメリカ外交と軍部

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かろりめいと

2
原書初版は朝鮮戦争中の1951年刊。この増補版は1985年刊。3部構成で、第2部前半は、トルーマン政権の封じ込め政策のネタ元で有名な「X論文」。アジアの熱戦まっ最中の時代状況もあるのか、アメリカから見てマイナーな日本を含めた東アジアについて1章割かれており、米西戦争から1950年まで米外交の50年間を概観した第1部(大学での講演)は、意外と面白かった。米外交の課題として、他国の個別事情を考慮せず正論を押し付けるところがあるとのこと。訳は初版部分は昭和27年のものなので、読みにくいです。2020/12/21

Fumi Kawahara

0
ソ連封じ込め戦略で有名なので内容はただ一言、「米国はアホの子だったんや・・・」で終了させるとして、問題なのはソ連崩壊後。「これからはワンワールドだ!グローバルだ!」と20年、サブプライムローンバブル崩壊まで浮かれ騒いだ祭りの後。未だに「原爆を落としたから戦争が早く終わったんだ!」と苦しい自己弁護がまかり通ってたり、イラク戦争やラディン殺害でアフガンほっぽり投げを見れば、ケナンの1951年に認識し、懸念し、かつ、提起した米国人の根本的な思考傾向は未だ健在かと。「その後」を背負う覚悟が、いつもないのね・・・2013/06/16

しく

0
かなりの良書。当たり前か。アメリカの指導者が建国以来認識していた、アメリカの世界戦略のかなり根っこの方の理論を提示してる著作。領土を広げる資源を奪うというような表層的な事ではなく、もう少し国家の利益にとって致命的なこと、どこと何時戦争をするべきか、またしないべきかを決める上でまず何を考えるべきかの説明。それと著者の対ソ戦略の概要。2011/06/17

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