出版社内容情報
アリストテレスは、自然および人間社会のあらゆる事象についての細心な観察を行なうとともに、古来のあらゆる思想・学説を検討・吸収して、これらをプラトンから批判的に継承した観念論哲学のもとに統合・組織した、真に百科全書的な大哲学者であった。本書は、残存する大量の著作の中から、かれの学説の根幹をなす諸概念を取り出し、再構成することによって、膨大なアリストテレス哲学体系を明快に説き明かす、格好の入門書である。 <初版1972年>
内容説明
本書は、アリストテレスがどのような人であり、どのようなことを言った哲学者であるかをざっと知っておきたいという一般の読者のためにも、またさらに立ち入ってアリストテレス哲学を研究したいと願う学生諸君のためにも、なんらかの手引きになるようにと思って編集されたもので、一種の日本語訳アリストテレス選集であるとともにアリストテレス哲学への入門の書である・
目次
第1章 アリストテレスの生涯・著作・学説
第2章 学問とその方法
第3章 第一哲学(形而上学)
第4章 自然学(心理学を含む)
第5章 実践哲学(倫理学と政治学)
第6章 技術―弁論術と作詩術
感想・レビュー
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あーさん☆転スラ·薬屋·本好き·魔導具師ダリヤ続々アニメ最高です!!(≧▽≦)
47
アリストテレスの波乱万丈と考え方。2018/09/27
有沢翔治@文芸同人誌配布中
3
アリストテレスは天文・動物などの自然、弁論・政治などの国家運営、倫理・文学などの人文、果ては論理学まで極めて多岐にわたって思索している。しかし、その幅広さ故、木を見て森を見ずの批判に陥りやすい。抄訳の寄せ集めではあるが、全体像がコンパクトにまとめてある。https://shoji-arisawa.blog.jp/archives/51528878.html2023/03/25
りきにうす
1
さすがは出先生。「アリストテレスの入門」でなく、「アリストテレスで入門」させようとしている。難しいがやりがいのあるいい本。