ロシア原初年代記

国本 哲男/山口 巌/中条 直樹【ほか訳】

名古屋大学出版会（1987/11発売）

• サイズ A5判／ページ数 581,／高さ 22cm
• 商品コード 9784930689757
• NDC分類 238.03
• Cコード C3098

出版社内容情報

ノアの洪水からキエフ公国の成立まで、最も輝けるロシア世界を神話や聖者伝、
フォークロア等を集成して描いたロシア最大の古典の完全訳。わが国の古事記
にも比すべき叙事文学の傑作にして一級の歴史文献である。多数の挿絵と詳細
な訳注。日本翻訳出版文化賞受賞。

目次

第１章　スラブ民族のおこり
第２章　ルシの起源
第３章　オレグの治世
第４章　イゴリの治世
第５章　スヴャトスラフの治世
第６章　ヤロポルクの治世
第７章　ヴラヂミルの治世
第８章　スヴャトボルクの治世
第９章　ヤロスラフの治世
第１０章　イジャスラフの治世
第１１章　フセヴォロドの治世
第１２章　スヴャトポルクの治世

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[MILK]

ロシアの古事記みたいなもの。あくま正教が絶対の正義の立場で書かれているが説教臭くなく人物描写がなかなか生き生きしている。生まれたての赤ん坊だった子どもが数ページ後にはもう大きくなって兄弟間で街の支配権を争い、また数ページするともう死んじゃって次の代に移行してと、早回しフィルムを見ているよう。だまし討ちや親族間の骨肉の争いなどが豪快にてんこ盛りなところも古事記みたい。注が多くて読みづらい。

2007/09/01