内容説明
金沢市の個性派書店「石引パブリック」で好評を博した全11回の連続講座を待望の書籍化。「AIと科学技術」「ネットと文明」「演劇」(ゲスト・あごうさとし)「芸術」の4テーマを収録。白熱の講義がますます沸騰する!
目次
第4講 科学技術の行く末―人間とAI
第5講 ネットと文明―SNSでつながる先の世界
第6講 哲学と演劇―芸術の起源と複製芸術(ゲスト・あごうさとし)
第7講 哲学と芸術―神話世界からディズニー、アイドルまで
現代を読みとくためのブックガイド
著者等紹介
仲正昌樹[ナカマサマサキ]
哲学者、金沢大学法学類教授。1963年、広島県呉市に生まれる。東京大学大学院総合文化研究科地域文化専攻研究博士課程修了(学術博士)。専門は、法哲学、政治思想史、ドイツ文学。難解な哲学書を分かりやすく読みとくことに定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ころこ
37
[赤版]と異なり各章の議論がバラバラなので、本書から読んでも問題ないと思います。第4講(本書の第1章)ではAIと文理融合が論点となっています。文脈を読むのは人間独自の能力なので、AIが人間を超えることはない。価値判断が人間の文化を特徴づけると指摘され、フッサールの志向性がじつは「フレーム問題」を考察しているのだと読み解き、文理融合を考える上でのヒントだということが示唆されます。第5講ではSNSによる文章の乱れから「公」と「私」の混同、党派性をつくって内輪の議論が強くなる。公共的理性の崩壊を論じています。2021/10/17
aoi
4
私にはちょっと言葉が強過ぎる感じがして興味あるところ以外は流し読み😌📖💦 議題は「科学技術の行く末-人間とAI-」「ネットと文明-SNSでつながる先の未来-」「哲学と演劇-芸術の起源と複製芸術-」「哲学と芸術-神話世界からディズニー、アイドルまで-」の4つ。どれも興味はあるのです…!🥺🥺🥺🥺2021/09/09
Go Extreme
1
科学技術の行く末―人間とAI:文系と理系 分離融合はどのように可能なのか 教育における分離融合の重要性 哲学と科学の分離 自然科学と精神科学 諸学の危機 志向性と心の哲学 外部かされる心の所在 人間と動物の境界線 ネットと文明―SNSでつながる先の世界:プライベートの意味 プライベートからパブリックへ 複製芸術の両義性 公共性による意思決定 哲学と演劇―芸術の起源と複製芸術:祭祀と演劇 悲劇の誕生 演劇と政治の関係 哲学と芸術―神話世界からディズニー、アイドルまで 現代を読みとくためのブックガイド2021/07/05