感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
8
購入は発刊直後。ですので蔵書の再読です。奇跡と言われた北方のケ号作戦、つまりキスカ島撤退作戦にあたった第一水雷戦隊旗艦「阿武隈」に主計長として乗艦していた著者による回顧録です。司令官に木村昌福少将を迎えて行われたこの決死の作戦で何があったのかについて、ゆったりとユーモラスに描いています。こんな成功もあった、人事を尽くさなければ天命は微笑まないんだよ、という教訓として、後世に語り継げる話だったと思いたいもの。いい話だったな、だけで終わっても、それでいいじゃないですか。2015/08/11
