内容説明
20世紀は電灯の普及によって明るい世紀になったが、その陰にはタングステンフィラメントという粉末冶金技術の果たす役割があった。一般に余り理解されていない粉末冶金技術であるが、今や、切削工具、含油軸受、自動車用焼結部品、航空機用ジェットエンジン部品として実用化され、スペースプレーン用耐熱材料など先端材料として期待されるまでになっている。本書は、粉末冶金が今日の隆盛を見るに至る発展過程をエピソードを交えて振り返えり、先駆者のプロフィールを紹介しその功績を讚えている。
目次
1章 粉末冶金の黎明
2章 新世代の粉末冶金
3章 焼結機構研究の変遷
4章 自動車用焼結部品の発達
5章 原料粉製造法の推移
6章 日本における粉末冶金の歴史
7章 忘れ得ぬ粉末冶金の先駆者たち