内容説明
シリーズ『不況に躍る商工ローン』を開始したのは五月末のことである。シリーズ連載は開始して間もなく、予想外の反響を呼んだ。ほとんどの読者には、当初から保証人を当て込んだ商法の問題点が理解していただけたようだ。東京新聞への投書は保証人や保証人経験者からが圧倒的に多く、泣き寝入りを強いられた人たちの怒りが一気に爆発したような感じを受けた。ただ、読者の反響とは対照的に、大手二社の株価の動きは順調だった。むしろ値が上がる有様で、それはまるで、取材班の問題追及をあざ笑うかのようにも思えた。それでも、読者からの励ましを支えとして、十回で終える予定だったキャンペーン断続的に続けた。その結果、夏以降、他のマスコミ報道も少しずつ増え始め、今日のように、大きな社会問題へとつながっていったのだ、と思う。業界大手の社長は「批判はすぐに沈静化するから放って置けばいい」とタカをくくっていたそうだ。が、今日の状況を見る限り、大きな誤算だったといえるだろう。
目次
第1部 不況に躍る「商工ローン」―銀行の貸し渋りの裏で急伸長(高利で契約トラブル続出;真綿で首絞める高金利 ほか)
第2部 「商工ローン」の実態―高金利と過剰貸付の商法(大手2社に苦情集中;商工ローン指導強化を ほか)
第3部 「商工ローン」の犯罪―恐喝まがいの取り立て(「腎臓売れば300万円」;日栄の登録抹消を ほか)
第4部 「商工ローン」の規制―法の隙間は撤廃できるか(貸金業規制法改正も視野;銀行の巨額融資見直しを ほか)
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