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美しい日本の掲示板―インターネット掲示板の文化論

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  • サイズ 新書判/ページ数 188p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784896917369
  • NDC分類 547.48
  • Cコード C0236

内容説明

そもそも掲示板ってどういうメディア?言語のマターリ化と刹那的なお祭り騒ぎ、そしてすべてをネタ化する力学に貫かれた巨大掲示板サイト。それは、「匿名性」を信条とする日本マスコミと表裏一体のメディアでもある。そこに耽溺するか?それとも嫌悪を感じるか?否、すべてを相対化し、「ネタ」の海を颯爽と泳ぎきれ!軽妙かつしたたかなまなざしで、巨大掲示板サイトの真の姿を見出す初めての、ウホッいい試み。

目次

第1章 掲示板とは何か?(インターネットという依存症;そもそも掲示板とは)
第2章 掲示板のしくみ(個人サイトの掲示板;掲示板から人間関係をあぶり出す ほか)
第3章 掲示板は日本文化である(無名性というパラダイス;マターリ化とコピペ ほか)
第4章 マス・メディアと掲示板(マスコミvs2ちゃんねる;マスコミのしくみ ほか)
終章 掲示板のつき合い方―あとがきにかえて

著者等紹介

鈴木淳史[スズキアツフミ]
1970年、山形県生まれ。売文業。法政大学文学部卒業
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

5
10年前としてはなかなか的を射た掲示板…というか、2ちゃんねる論、及び2ちゃんから見る日本文化論。さらりと読める。掲示板自体の解説と2ちゃん前史もあるのが便利。全てのネタ化や祭りのメカニズム、独特の言語生成まで、それらは歴史上の日本文化に通じるものだという。独特の軽薄文体が話の大きさをいい具合に中和していて鈴木淳史の持ち味が活かされている。日本語ハッシュタグ以降のツイッターはやはり2ちゃんにそこそこ近づいた感じがする。あるいはやはり日本人、人間が集まるとこういう物は自然とできるのかもしれない2012/05/31

SUPERMER

0
面白かったけど割とどうでもいいことが書いてあった。だから面白い。2011/12/26

結城あすか

0
わざわざ美しいとか付いてるから、役所や駅、学校等にあるリアルの掲示板の話かと思ったけど、ネットの掲示板の話にょ。それでも美しいというからには、プロバイダー系とかのルールのきちんとした由緒正しき掲示板の話かと思ったら、「逝ってよし」とか「IPぶっこぬくぞ」とか公序良俗のへったくれも何もない語句が日常的に乱れ飛ぶ便所の落書きを、ひたすら褒めはやしてる本だったにょ。2003/10/13

朱音

0
某巨大掲示板こと2ちゃんねるの話題が主ではある。「マターリ化は日本文化である」「吉野家コピペの歴史」(?)等、面白かった。(方言版吉野家コピペはちょっと読んでみたい)2004/10/13

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