微生物と香り―ミクロ世界のアロマの力

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  • サイズ A5判/ページ数 346p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784894790575
  • NDC分類 465.4
  • Cコード C3045

内容説明

微生物は、三つの顔をもっている。(1)恐ろしい感染症を引きおこす悪玉。(2)おいしい発酵食品を提供し、人の健康を守る善玉菌。(3)環境を保全する能力で、栄養物を循環して地球の生態系を維持する。香りは、この微生物三つの顔すべてに関与している。香りによって病原微生物は制御され、食品に香味を与え、微生物同士・植物・動物との対話が進行して行く。本書は香りの研究者だけでなく、抗菌アロマセラピーを本格的に追求される方の入門書でもある。

目次

第1章 微生物の素顔(微生物にはたくさんの種類がある;原始的な核をもった細菌の姿 ほか)
第2章 微生物は多彩な香りをつくりだす(香りの表現のしかた;香りを感知するしくみ ほか)
第3章 微生物は極上のフレーバーを提供する(香り豊かな吟醸酒とイモ焼酎;無限の香りを秘めたワインとブランデー ほか)
第4章 香りによる微生物のコントロール(抗菌作用)(香りはどんな微生物を抑えるか;香りの抗菌作用の測りかた ほか)
第5章 香りでクロストークする微生物(植物の香りで目覚める微生物;微生物の香りが昆虫の食害や産卵を誘発する ほか)

著者等紹介

井上重治[イノウエシゲハル]
薬学博士。1954年東京大学医学部薬学科卒。同年明治製菓株式会社に入社。1965年米国オハイオ州立大学化学科留学。1989年明治製菓・薬品総合研究所副所長兼探索研究所長。その間、約40年間、抗生物質の研究開発に従事。1996年千葉大学・真核微生物研究センター客員教授。1997年帝京大学医真菌研究センター非常勤講師。専門は微生物化学
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