内容説明
劇画原作者として「巨人の星」「あしたのジョー」「タイガーマスク」「愛と誠」等々…、忘れられない数々の名作を生み出し、没後7年を経た今なお、孤高の輝きを放ち続ける巨星・梶原一騎。初期の少年小説から劇画原作、そして映画界、格闘界への進出まで、戦後の娯楽文化に巨大な足跡を残したその仕事と生涯をあらためてふり返り、多角的視野から読解した、初の梶原一騎論集。書き下ろし。
目次
梶原一騎小伝
梶原一騎の初期少年小説
「言葉」の反乱―表現論的梶原一騎試論
梶原一騎―反・戦後思想の無意識的体現者
逆説としての梶原一騎
梶原一騎論―絶対的個の真話
巨人の星―あふれる熱い“涙”
柔道一直線―俗の俗なる「強者」の伝説
『少年マカジン』と梶原一騎
追想・梶原一騎―含羞と自動ドア
タイガーマスクは梶原一騎だ〔ほか〕