内容説明
私立小学校「きのくに子どもの村学園」が、1992年に和歌山県橋本市彦谷に誕生。イギリスのサマーヒル・スクール、スコットランドのキルクハニティ・ハウス・スクールなどに影響を受けた、日本初の本格的な「自由学校」だ。いきいきとした子どもたちの作文を紹介しながら、創立者・堀真一郎が綴るこの2年間の記録は、学校教育が問われるいま、「学ぶこと」の本来的な意味と可能性を考えさせられる痛快な一冊である。
目次
子どもとともに笑う
花壇をつくる
別荘を建てる
小さいことは素晴らしい
工務店の子どもの一週間
育てる、食べる、調べる
手づくりの修学旅行
子どもが危ない
為すことによって学ぶ
きのくにを語る(子ども編;大人編)
長いみちのり
中学校の誕生
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まっし
4
日本にもこんな学校があるのかぁーと感心.ほんとはこんな教育したい,受けたいと思っている人はたくさんいるんじゃないかな.僕も一回行ってみたいです.2011/01/20
まっし
3
きのくにこどもの村のことを深く学ぶべく再読。現在の教育の傾向として、画一化された授業、レールの敷かれた単一の進路のもと、同質の人間を生み出す節があるように思います。しかし、社会を回すためには様々な力量を持った人間が必要です。児童、生徒の興味、学びの速さに応じて教育を進めるきのくにこどもの村は、確かに現在の教育体制に一石を投じることができていると言えるでしょう。2012/06/30
yurari
2
異年齢の子供でクラス編成する、基礎学習の時間はあるが、プロジェクトの時間を大切にするなど、とても自由な教育を実践しているきのくに子どもの村学園。ミキハウスが資金面、人材面で援助したそうだ。同社の木村社長の言葉「純粋に理念に賛同して支援する。役員にもならない。うちが応援することをマスコミやほかの人にいってもらわなくてよい」。1994年の本で、学校ができたばかりの時に書かれている。ニイルがイギリスにつくったサマーヒル学園をモデルにしているとのこと、学園でどんな教育が行われていたのか、学んでみたい。2023/07/06
ハラハラ
2
きのくに子どもの村ができて間もない頃の本。堀さんもまだ試行錯誤感が残る様子が分かります。現在の様子とは少し異なる部分もありますが基本方針は現在も当時と全く変わっておらずブレてない事がわかりました。この後に続く「自由学校の設計」「きのくに子どもの村の教育」よりも堀さんが尖っている感じがして個人的には3冊の中で一番面白かったです。2017/01/04
あれたか
2
デューイのいう「為すことによって学ぶ」を日本で実践しようとし、成功といっていい成果を残している学校のおはなし。ニイル研究者には変に親しみ深い(?)堀さんをはじめ、大人たちも子どもたちもが、きのくにはこんなところだよ、と語っている。非常に良い言葉が詰まっていて、付箋でベタンベタンになりそうです。それと、最後のほうで「がじゃいも」という単語が出るまで、もう少し最近のことかと思い込んでしまった。最後に最も印象深かった、児童の川柳を引用。ほりじじい げんこうりょうは きちんとはらえ2011/04/27
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