ロサ・ミスティカ叢書<br> 聖別された肉体―オカルト人種論とナチズム

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ロサ・ミスティカ叢書
聖別された肉体―オカルト人種論とナチズム

  • 横山 茂雄【著】
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  • サイズ B6判/ページ数 398p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784891762360
  • NDC分類 309.8
  • Cコード C0014

内容説明

ヒムラーが人種政策において「最終的解決」に劣らず精力を傾注したのは、高等人種、すなわち、純粋ゲルマン=北方人種の「育成」であった。ついにはユダヤ人大虐殺に至るナチズムと、アドルフ・ランツ、グイド・フォン・リスト(更にはブラヴァツキー…)等のオカルト進化=人種論との深くかつ微妙な関係、ヨーロッパ現代史の影の部分ともいうべきこの問題を気鋭の英文学者が英独仏の夥しい文献を渉猟しながら、《例外的な狂気や奇想の歴史》としてではなく、今日の問題、われわれの「抑圧された不安と欲望」の問題として徹底的に問い糾した野心的大著。

目次

第1章 ウィーン=バビロン
第2章 鉤十字の城
第3章 根源人種の彼方に
第4章 予言者たち
第5章 ナチ出現前夜
第6章 「20世紀の神話」
第7章 「祖先の遺産」
第8章 ホムンクルスの流産
附録(歪んだ性意識―ヴァイニンガー、シュレーバー、ランツ;玄米、皇国、沈没大陸;J.ランツ=リーベンフェルス博士『神智学とアッシリアの獣人』〔抄〕)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

misui

7
オカルティズムがナチスの人種政策に与えた影響を論じている。影響といっても神智学の流れや複数のオカルティスト・人種論者たちの直接的な関与もあるにせよ、時代精神としてヨーロッパの人々に共有されていたフェルキッシュ=人種主義思想が形を見たと強調している。ヒトラーやヒムラーら個人がオカルトに接近することは程度の差はあれ共通しているが、党としてはむしろオカルトを排斥した(不穏分子なので)という点は興味深い。それにしてもオカルトの最悪な面を見せられて些か疲れた。2018/07/26

c

2
オカルティズムとは西洋宗教の陰に寄り添ってきた稗史ではなく、近世の終焉に伴うキリスト教的宗教観の揺らぎから遡って編纂された、むしろ偽史に近いというロジックには目から鱗。言うなれば、全体主義や社会主義と同様の新しい思想であったがゆえに、時の野心家たちを魅了したのだ。ナチスの場合、第一次大戦の敗戦や、「神の死」を極言してしまったニーチェを生み出すようなお国柄もあるにしろ、第二次大戦に於けるオカルティズムの敗北はその歴史の浅さゆえだろうか。我が国の神道は、少なくともルーズベルトを呪殺しているのだから(違)。2012/02/22

garth

2
ナチスの人種思想の源流を同時代ウィーンのフェルキッシュなオカルティストたちに求める。それはさらにブラヴァツキーと神智学にまでさかのぼることになるだろう。偽書「ウラ=リンダ年代記」のエピソードが興味深い。竹内文書や東日流外三郡誌とまったく同じような展開に、「歴史」を求めるナショナリスティックな(フェルキッシュな)心情のことを考える。2010/08/20

tanukiarslonga

1
ナチスのゲルマン至上主義にブラヴァツキー夫人とかシュタイナーの近代オカルティズムの人種進化論(というか退化論)がどっさり入ってることを徹底的に調べた本。マクロビオティックの桜沢如一にヒトラーに献じた著作があったというのにも驚いた。2017/02/14

ホンドテン

0
図書館で。キリスト教退潮後、世俗化した欧州の知識階層に充填された受容された神秘学思想の既に古典に属する解説書。著者は今や阿保の妄想としか思えない、そしてナチス・イデオロギーに連結するそうした話を西欧思想の無視すべきでない諸相として評価した。ただ、しょっぱなから誰それって感じなので一般に推奨出来ない。それにしても上司に命令されて密偵活動するヒトラーとかしょっぱい話だ。2015/12/12

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