内容説明
本書の目的は、一言で言い表すと、アメリカのバイリンガル教育がどこから来て、どこに行こうとしているのかを明らかにすることにある。別の言い方をすると、連邦のレベル、州のレベル、地方のレベルで多様な表れ方をしてきたバイリンガル教育の底流には、どのような思いがあったのかを探ることである。本書では、異なる次元に散らばるモザイクの小片を拾い集めることによって、アメリカのバイリンガル教育の全体像を立体的に構成していく。
目次
研究の課題と方法
バイリンガル教育政策前史
連邦政府のバイリンガル教育政策(バイリンガル教育法の成立;ラォ対ニコラス訴訟事件;バイリンガル教育法の変遷)
ニューヨーク州におけるバイリンガル教育政策
カリフォルニア州におけるバイリンガル教育政策
政策と運動のダイナミズム
アメリカにおけるバイリンガル教育の意義
著者等紹介
末藤美津子[スエフジミツコ]
1986年東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学。東京学芸大学海外子女教育センター(現国際教育センター)教務補佐等を経て、現在、都留文科大学、明治学院大学等で非常勤講師。教育学博士、専攻はアメリカ教育、比較教育学
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