内容説明
動物行動学の世界的権威が、行動、生態、社会、進化など、さまざまな観点から人と肉食獣の不思議で矛盾した関係を考察。危険で恐ろしい動物でありながら、人に友愛と安らぎをあたえ、人を魅了する美しい動物、すなわち“肉食獣”の真の姿を明らかにし、今日、絶滅の危機に立つ彼らの未来を展望する。
目次
仕返しをしてはならない
食肉類の社会とは
狩りの獲物
人食い
家畜を襲い、病気をうつす
抗争の歴史
食肉類は何の役に立つか
ペットとして、使役動物として
食肉類と隣人たち
捕食者から身を守るには
文化のなかの食肉類
彼らの未来
著者等紹介
クルーク,ハンス[クルーク,ハンス][Kruuk,Hans]
英国の動物学者。1937年オランダ生まれ。アバディーン大学名誉教授。スコットランド、バンコリーにある生態学水文学研究センターの名誉研究員。ニコ・ティンバーゲンの指導のもとで博士号を取得。師と協力して東アフリカにセレンゲティ生態研究所を設立。ハイエナ、カモメ、ヒラメ、アマグマなど、さまざまな動物の行動を研究。論文は一二〇編を越える。ロンドン動物学協会賞および哺乳類学会賞を受賞
垂水雄二[タルミユウジ]
1942年大阪生まれ。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。出版社勤務を経て、1999年よりフリージャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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