内容説明
名著『十字軍史』の著者が描き尽くす西欧中世の転換期、地中海世界の1250年代。ランシマンの歴史書、待望の完訳。原著索引の1450項目(日英対照)を再現。ほか地図・家系図など訳書独自の図版多数。
目次
シチリア
アンチキリストの死
ホーエンシュタウフェン家の遺産
アドリア海を越えて
王を探して(イングランドのエドマンド;アンジュー家のシャルル)
アンジュー家の侵入
若きコンラーディン
シチリア王シャルル
地中海帝国
教皇グレゴリウス十世
アンジュー家の復活
大いなる陰謀
シチリアの晩祷
王たちの争い
シャルル王の終焉
晩祷とシチリアの運命
晩祷とヨーロッパの運命
ジョヴァンニ・ダ・プロチダと晩祷
著者等紹介
ランシマン,スティーブン[ランシマン,スティーブン][Runciman,Steven]
1903年英国生まれ。ケンブリッジ大学などで学んだのちブルガリアの英国公使館とエジプトの英国大使館に勤務。その後、イスタンブール大学、オックスフォード大学、聖アンドルー大学の講師などを務めたほか、英国ギリシア協会会長、アンカラの英国考古学研究所長などを務めた。1958年ナイト爵位授与。2000年11月1日97歳で逝去
榊原勝[サカキバラマサル]
1948年埼玉県に生まれる。国際基督教大学と埼玉大学大学院で政治思想と比較文学を専攻。2000年8月29日がんのため逝去
藤沢房俊[フジサワフサトシ]
1943年東京都に生まれる。早稲田大学大学院博士課程修了。文学博士。1970~74年ローマ大学、1973~75年イタリア歴史学研究所に留学。近現代イタリア史専攻。イタリアの国民形成をめぐる諸問題を追究している。現在、東京経済大学教授。著書に『赤シャツの英雄ガリバルティ―伝説から神話への変容』(洋泉社、第11回マルコ・ポーロ賞受賞)など
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