内容説明
著者は三週間をかけてキューバの、知っている町や知らない町を巡った。ドル所持が解禁され、自営業が復活し、小金持ちが誕生し、所得税が生まれた。観光客の急増は、売春や犯罪の増加など、これまで直面したことのない局面にこの国を立たせている。この旅で著者が立ちよった国々は十八ヵ国におよぶ。とはいえブラジルやベネズエラ、ギアナ三国には立ちよることができなかった。したがってあの広いラテンアメリカの、半分の面積をうろついたに過ぎないのである。この事実には愕然とする。またいずれラテンアメリカに旅立つことになるだろう。そのときにはチェ・ゲバラへの旅の続編を歩くつもりである。
目次
1 北へ(アルゼンチン―南半球で、夏だった;ウルグアイ―おとなしくて控えめでサッカーに熱狂する人々;アルゼンチン―カフェ・ゲバラで飲んだぬるいビール;チリ―アジェンデ最後の闘いの跡 ほか)
2 南へ(メキシコ―亡命者の天国。エルネストがチェとなった国;グァテマラ―ラテンアメリカを旅する日本人は全員がAKIRAか;エルサルバドル―帝国ホテルに滞在中;ホンジュラス―両替商との神経戦に完敗 ほか)