オスプレイ・メンアットアームズ・シリーズ
グスタヴ・アドルフの歩兵―北方の獅子と三十年戦争

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  • サイズ B5判/ページ数 50p/高さ 25cm
  • 商品コード 9784883178810
  • NDC分類 238.93
  • Cコード C0022

内容説明

スウェーデン、そして「三十年戦争」の英雄として称えられるグスタヴ・アドルフ。彼は国内政策、対外政策ともにその手腕を発揮し、単なる辺境の小国であったスウェーデンをバルト海の制海権を得るまでに成長させた。そして、ドイツを舞台にヨーロッパがカトリックとプロテスタントに分かれて争った「三十年戦争」の折りには、プロテスタントを擁護してドイツに侵攻。「北方の獅子」として熱烈な支持をもって迎えられる。志半ばにしてリュツェンにて非業の死を遂げるが、のちの時代でも、革新的な軍事改革を行った超人的な人物として語られるようになった。はたしてグスタヴが行った軍事改革とはいかなるものであったのだろうか。本書は、グスタヴ・アドルフ指揮下のスウェーデン軍の編制と歩兵部隊にスポットをあて、当時の回想録やスウェーデン、ドイツの公文書館が所蔵する未公開文献をもとに、彼の軍隊の真実に言及した1冊である。

目次

軍隊のなりたち
微兵による軍隊
傭兵
歩兵隊の武器と甲冑
歩兵部隊の制服と衣類

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bapaksejahtera

9
瑞典小説の背景知識を増やそうと手に入れた。英国出版社の軍事史シリーズである。図版が多いので青少年向けとなっているが拘ることはない。本書は近世瑞典が今日の様な大版図を築くに至った皇帝に関し、彼の同国軍隊の軍装兵器の改革について、特に歩兵面を説明している。内容の中心は歴史資料から再構成して描かれたカラー絵画であり、これに登場する将と兵について出典を含め詳細な説明がある。同国軍を構成する国民軍や様々な人種からなる傭兵志願兵が詳細に描かれて興味を引く。徴兵で村落人口が激減する様には慄然とする。これに騎兵編が続く。2021/03/14

なつきネコ

8
三十年戦争の鎧に興味があったから調べてみたが、知らない私ですら傭兵から近代軍へと変わる過程が理解できた。グスタヴ・アドルフは軍制改革に苦労していたんだな。徴兵制度と傭兵の組み合わせて軍事を維持していたしかし、230人連れていかれて15人しか帰らなかった。ヨーロッパにトラウマを残した30年戦争の厳しさを実感した。グスタヴ・アドルフの死後に衣服状態が劣化していた事、色別の軍団へのこだわりから彼が制服制度の産みの親と言われるのはわかる。貧弱だったスウェーデンを北方の獅子へと変わるぐらいの軍事王だったんだな。2018/06/02

ワッピー

2
このような資料が日本でも手に入るようになったんですね・・元の資料を編纂した著者の努力もさることながら、翻訳書として出たということは本当にすごいことです。2012/12/16

サアベドラ

2
おそらく日本語で一番くわしい三十年戦争のスウェーデン軍の軍装解説書。本書は歩兵編。好きな人にはたまらない。絶版です。

たぬき

1
伝説に光を2010/01/14

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