内容説明
本書では３大騎士団と呼ばれるテンプル騎士団、聖ヨハネ騎士団、ドイツのチュートン騎士団のほか、スペイン、イタリアに創設された数々の騎士団を取り上げ、始まりからその終わりまで変遷を追っている。今日において、中世のひとつの英雄像とされる修道戦士の実像が把握できる１冊であろう。
目次
戦う教会
聖地の宗教騎士団（テンプル騎士団；イェルサレムの聖ヨハネ騎士団；聖ラザロ騎士団 ほか）
ドイツの修道会（チュートン騎士団（ドイツ騎士修道会）
剣の兄弟会（剣友修道会））
スペインの宗教騎士団（カラトラバ騎士団；サンティアゴ騎士団；エヴォラとアヴィス騎士団；聖フリアンとアルカンタラ騎士団；モントジョア聖母騎士団；贖虜の聖母会（慈悲深き聖母の奴隷救済会）
アルファマの聖ゲオルギウス騎士団
キリスト騎士団
モリテサの聖母騎士団）
イタリアの騎士団（アルトパスチョの聖ヤコブ騎士団；トスカナの聖ステパノ騎士団）
カラーイラスト解説
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なつきネコ
7
剣と清貧とヨーロッパで騎士団に興味を持った。十字軍から長く武力を持ち続けた騎士団が時代に応じて装備が変わっているのは面白い。有名所のテンプル騎士団、聖ヨハネ騎士団、チュートン騎士団から、マニアックなモンテサの聖母騎士団まで軽く紹介されており、こんなに騎士団はあったのかと驚き。彼らのシンプルなマントに騎士団を象徴する十字架を描くシンプルながらカッコいいな。それ以外は一般人と変わらない故か説明は少なめなのは残念。しかし、チュートン騎士団は二次大戦まで影響力があり、ヒトラー暗殺計画を画策していたのは驚いた。 2018/07/26
キャベ
2
「思ってたんと違うかったし、お前にやるわ」って感じで友人にもらった本。 うんうん。騎士団は案外暗いし地味だし正義でもないよ。2015/05/15
xin
2
いわゆるテンプル、聖ヨハネ、チュートンの三大騎士団だけでなくカラトラヴァ騎士団やリヴォニア帯剣騎士団などの事績についても広く浅く触れられている。このシリーズには珍しく軍装の記述は少ない。2014/03/10
サアベドラ
2
聖騎士団などというきらびやかな名前に程遠い、血みどろの十字軍騎士団の甲冑イラスト十数点。日本のファンタジーに出てくる騎士団なんてのがいかに虚構であるかがよくわかる。誰かこっちのリアル騎士団で歴史小説書いてくれないかな。
