内容説明
二〇〇七年十月六日、神戸大学六甲ホールにて、「ポストコロニアル世界と“知識人”―「黒い大西洋」からの声」と題する国際シンポジウムが行われた。この本の前半部は、神戸大学国際文化学研究科が主催した、そのシンポジウムの記録である。後半部は、フランスのオン・ライン雑誌Movementsに掲載されたポール・ギルロイのインタヴュー記事の翻訳と、ギルロイの思考の「概説」によって成り立っている。
目次
1 黒い大西洋からの声(“知識人は存在しない”あるいは思考としてのミメーシスについて;文明主義に抗う;オリエンタリズムと知識人の位相―文化研究と批評理論の壁は崩壊したか;ディスカッション 音楽とコンヴィヴィアリティ―文化政治は終わったのか?)
2 黒い大西洋、再び(黒い大西洋からポストコロニアルなメランコリーへ;解説 海流という“普遍”を航海するポール・ギルロイ)
著者等紹介
市田良彦[イチダヨシヒコ]
1957年生まれ。神戸大学大学院国際文化学研究科教授
ギルロイ,ポール[ギルロイ,ポール][Gilroy,Paul]
1956年生まれ。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス&ポリティカル・サイエンス(LSE)社会学部教授
本橋哲也[モトハシテツヤ]
1955年生まれ。東京経済大学コミュニケーション学部教授
小笠原博毅[オガサワラヒロキ]
1968年生まれ。神戸大学大学院国際文化学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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