内容説明
８人の巨星の足跡でたどる京大東洋学の１００年の歩み。
目次
狩野直喜（支那語学支那文学）
三浦周行（国史学）
内藤湖南（東洋史学）
浜田耕作（考古学）
羽田亨（東洋史学）
小島祐馬（支那哲学史）
宮崎市定（東洋史学）
吉川幸次郎（中国語学中国文学）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
電羊齋
2
各人各様の学問への姿勢が面白い。こうした人たちによる蓄積の上に今の東洋学があるのだと改めて感じた。個人的には吉川幸次郎先生の留学生活がものすごくうらやましい！2015/10/05
韓信
0
狩野直喜、三浦周行、内藤湖南、濱田耕作、羽田亨、小島祐馬、宮崎市定、吉川幸次郎ら、草創期からの京大を代表する東洋学者たちの生涯を描き研究史上の地位を評ずる評伝集。やはり個人的に好きな宮崎・吉川両名の話が面白く、とくに吉川は秀才だが運動ができない文弱ぶりに共感を抱くし（笑）、杜甫私記は彼の著作で一番好きな作品なので未完なことが悔やまれる。また羽田亨の研究者としての多才ぶりと、戦中戦後の京大総長等としての八面六臂の活躍ぶりは常人離れしており、それを描く杉山先生の筆致が扇情的なので、読み物として非常に面白かった2022/06/28
