イモリと山椒魚の博物誌―本草学、民俗信仰から発生学まで

イモリと山椒魚の博物誌―本草学、民俗信仰から発生学まで

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  • サイズ B6判/ページ数 337p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784875022114
  • NDC分類 487.84
  • Cコード C1000

内容説明

イモリと山椒魚は、文化史の中でユニークな役割をはたしてきた。惚れ薬として名高い「いもりの黒焼」の謎、民話や伝説の中で活躍するイモリの妖怪、神様として祭られた大山椒魚、そしてウーパールーパーの幼態成熟、カンメラーの山椒魚実験…。民俗学・文学から生物学まで、分野を超えてはじめてまとめられた「有尾両生類」の博物誌。

目次

第1章 動物誌
第2章 イモリ学事始
第3章 イモリの呪術
第4章 ちいさな山椒魚たち
第5章 大山椒魚
第6章 サラマンドラ
第7章 工芸誌・文学誌
第8章 科学誌

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yamakujira

7
カエルを除く両生類、有尾両生類について、民俗的なアプローチを主とした論評。たしかに博物誌というタイトルだから、分類や生態や分布など生物学的な解説が対象外なのは仕方がないのか。でも、イモリは「いもりのしるし」と「イモリの黒焼」についてばかりだし、引用が多いことに資料価値を認めるにしても、読み物としてはだらだらと退屈だった。表紙の絵に惹かれて古書店でそれなりの値段で購入したのに、生物学的な記述は控えめだし、民俗学としても現代の考察が少なくて、どうにも物足りなかったな。 (★★☆☆☆)2017/12/09

尾張こまき

0
有尾目好きなら普通に興味深い内容満載!ですが、自然と人間との過去の関わりを見ると、やっぱり人間は人間の枠を出れないんだなというか、例えばオオサンショウウオが樹上を好むとかいう記述を今読むと、あぁ昔の人は素朴だな、とかほのぼのしてしまうのだけど、当時の人はそれが最先端の科学だと思っていたわけで、200年後の人が2013年の人が最先端と信じてる科学を振り返ってみて、同じようにほのぼのした気持ちになるんだろうな、というようなことを思った。けど、有尾目好きなら普通に興味深い内容満載!←大事なことなので二度。2013/07/07

くろじら

0
それなりに面白く、資料的な価値もあると思うけれど、今一つ網羅的とは言えないような感じもある。イモリのことでほぼ半分を占めているものの、イモリとヤモリとトカゲが混同されてきたことと、惚れ薬としての言い伝えに関する話が繰り返されるだけだったりする。2020/05/04

mashi

0
とりあえず口に入れてみたい。2018/05/25

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