出版社内容情報
古代のプラトン、アリストテレスから現代のビッグバン、量子論、そしてホーキングの宇宙創成モデルまで、人間がどのように宇宙をとらえてきたかを語る壮大な宇宙論集大成。
目次
第２部 時間（石の教え；地球の年齢；原子と星の進化）
第３部 創造（量子とその不満；完成の噂；歴史的視点；宇宙の起源；精神と物質；なくならない謎）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hotspur
2
上巻の第I部「宇宙」に続き、下巻では第II部「時間」と第III部「創造」。第III部で最初のうちは素粒子世界の不確実性、ゲージ場、ひも理論など結構難しいが、これを乗り越えて読み進むとかなりカタルシスを覚える。「本当の謎は、私たちが宇宙と一体であることではなく、宇宙と相反し異なった面を持っているにもかかわらず、宇宙について何かを理解できることである」。スコープが素粒子から宇宙までと広く、深い見識と類稀な質を持つ科学啓蒙書だと思う。2020/11/12
