内容説明
子どもの行動を見るだけでは臨床は深まらない―大きな問題を背負う子どもには、親と子、特に母と子ども関係のゆがみが多く見られます。本書は、そんな母子のアセスメントから治療にいたるまでの道のりをさまざまな視点から物語ったものです。著者は児童精神科医で、自閉症をはじめとするいわゆる発達障害を専門とし、母親や家庭の問題を浮かび上がらせ、調整し、子どもたちの生きやすい環境をつくることで治療を行う関係療法をつくりあげました。わかりやすくユーモアたっぷりの1冊です。
目次
1 関係を通してみた発達障碍の理解と対応―自閉症を中心に(子どもにすぐ自立を求めてしまう;発達障碍の今日的理解 ほか)
2 関係をみることで臨床はどう変わるか(自閉症スペクトラム障碍にみられるアンビヴァレンス;多様な病態に見られるアンビヴァレンス ほか)
3 「関係をみる」ことについて考える(発達障碍について考える;「知能」の発達の遅れ―知的障碍 ほか)
4 乳幼児期の関係病理からみた精神障碍の成り立ち(乳幼児期の母子関係から見た対人関係障碍の内実―母子ユニット(MIU)での経験から
母子の関係病理としての甘えのアンビヴァレンス ほか)
著者等紹介
小林隆児[コバヤシリュウジ]
精神科医、医学博士、臨床心理士、日本乳幼児医学・心理学会理事長。九州大学医学部卒業。福岡大学医学部精神医学教室入局後、大分大学、東海大学、大正大学を経て、2012(平成24)年より西南学院大学大学院臨床心理学専攻教授。乳幼児体験がこころの臨床に及ぼす影響を探究しつつ、従来の発達障碍を初めとする精神疾患理解の脱構築に取り組むとともに、最近では感性教育に力を入れている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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