感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
76
今の時代、見た目を論じるのはなかなか難しいが、「メガネ」と「デブ」というキャラクターに絞って漫画を語るユニークな本。ガリ勉やオタクやひ弱さの象徴として描かれたり、「メガネを外すと美人」なんてキャラクターもいたりする。デブは、意外とポジティブだったり、ぽっちゃりの魅力だったりする。「漫画史」と言ってはいるが、最近の漫画が多く知らない作品も多い。もう少し古い作品も取り上げながら、時代とともに外見に対しての見方がどう変わってきたのかも論じて欲しかったかなと思う。他にどんなキャラクターいたかなぁと考えてしまう。2024/08/15
akihiko810/アカウント移行中
22
マンガに登場する「メガネ」と「デブ」キャラの紹介と、解説。印象度A 今はそれほどでもないが、かつてはマイナスの印象付けがあったメガネとデブキャラ。それぞれ「卑屈、ガリ勉」、「怠惰、食いしん坊」のイメージを持たされていた。そういったテンプレを踏襲したキャラ、逆にそのテンプレを逆手にとって真逆のキャラ付けされたキャラクター、などが盛りだくさん。 有名作からだけでなく昔の作品や読んだことない作品からの紹介も多く、漫画のキャラ付けの例としていろいろ論じられて楽しい。2024/11/18
たけのこ
5
南信長先生のマンガ本。今回はメガネとデブキャラの出てくるマンガについて。のびたとか三田さんとか新旧いろいろなメガネや、左門さんとかのデブキャラについてあれこれ語ってます。最近の作品だととくにデブキャラはルッキズムとのかかわりが出てきますよね。2024/09/11
くらーく
5
お名前が凄いね。信長。しかも同世代。本書で取り上げられているマンガで古い(昭和50年代位まで)のは知っているけど、平成以降は全く知らず。少女漫画もしかり。著者の取り扱う範囲は広いのね(自分が狭いだけか?)。マンガは理想や願望を描かれているからこそ見るのであって、メガネをとっても美人じゃない。メガネをかけても成績が悪い。デブで動きがとろい、じゃ成り立たないね。 ルッキズムが問われる令和の世の中で、はたしてマンガのキャラクターにどんな変化が訪れるのでしょうな。 何にせよ、キャラが立っていないと、埋もれるのよ。2024/09/05
ハナさん*
3
2024年5月17日第1刷。ブックオフオンラインで、33%引き+200円引きクーポン使用で購入。図書館にはなく、資料として手元に置いておきたいとも思ったので。著者は、私と同い年だ。マンガ評論家ではなく、解説者を自称している。本書で解説したキャラは、見出しとして立てたのが60人、本文やコラムで触れたものを含めると130人を超えるそうだ。だが、かなりもの足りなく感じる。個々の作品やキャラの解説は少なめでもよいから、もっと多くのキャラに言及してほしかった。せっかくの題材なのに、通史的解説・概論としてはやや弱い。2025/01/02