出版社内容情報
今もっとも注目を集める書き手の一人、古賀及子による全編書き下ろしの日帰り旅エッセイ。出不精で散歩下手、旅の経験値も低いと自認する著者が、生まれた地であり今も暮らす東京の定番観光地へ。浅草、上野、東京タワー、汐留、築地、羽田など、近すぎるがゆえに意外と訪れないスポットを歩き、知っているはずの東京から思いがけないおもしろみを拾い集める。古賀及子ならではのまなざしが冴え渡る、旅であり観察であり、日記の延長線上にある東京散策記。 東京土産をめぐるコラムも収録。
【目次】
浅草――上書きする、新しく記憶して、もっと面白く思い出す
上野――私たちを取り込む、うねって不確かで、すこし夢のようだ
東京駅――まだやれると思うし、これ以上やってどうするとも思う
コラム 従来の重ね食いに一石を投じる 東京カンパネラ
江戸東京たてもの園――ほとんど不可能なことを体験する、時間の世界に放り込まれる
汐留――夢かと思う前にまぼろし、楽しみだなあと思うより楽しい夏
コラム おいしいけれど、木といえばたしかに木だ シュガーバターサンドの木
東京タワー――思い出は無い、けれどずっと信じてきた東京タワーにのぼる
コラム ただのブッセにとどまらない、ナボナとしか言えないお菓子 ナボナ
隅田川ナイトクルーズ――夜、スマホを強く握りしめ、両国がBMWと津軽三味線と船の
街になった日の話
築地――築地の人たちの、物語的な意味ではない、本当の意味での人生
コラム 写真で見るよりずっと、ずっとかわいい 東京銘菓ひよ子
羽田――遠くまで旅するような顔だけをする
コラム 見届けることが食べること 銀のぶどう ふんわりとけるチーズケーキ
昭和記念公園――元気のない昭和記念公園が、むしろ私にありがたい



